被相続人向け

終活って難しい?今から始める『紙モノ』整理でスッキリ

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終活って難しい?

「そろそろ終活をはじめようかな」そう考えてもまずは何から始めたらいいのだろう、具体的に終活とは何を指すのだろう、最近よく聞くけどなんだかやることが多くて難しそうと頭を抱える方もいらっしゃるのではないでしょうか?

たしかに「終活」自体はやるべきことの幅が広く、少し複雑な話もあるかもしれません。しかし、皆さんが毎日当たり前にしている身の回りの整理や片付けも立派な終活だと筆者は考えます。今回は、終活につながる片づけについて実家片づけ整理協会代表理事・渡部亜矢様執筆の書籍『60歳からの「紙モノ」整理』のご紹介とともに今日からできる終活についてお話いたします。

今日からできる「紙モノ」整理

60歳は「紙モノ」整理の適齢期(引用元『60歳からの「紙モノ」整理』)

下り坂の天気予報が出ていたら、雨を止めることはできなくても、傘を持って出かければいいのです。同じように、これからやってくる「老い」への対策をすれば、少なくとも雨の直撃を受けることはありません。

引用:60歳からの「紙モノ」整理

冒頭でご紹介させていただいた書籍で私が思わず息をのんだ一文です。
確かに人間の力では雨を止めることはできない。でも、傘をもつという対策をすることで雨に濡れることはなく平穏に過ごすことができます。これからの人生を平穏なものにするためにできるところから準備を始めましょう。

さて60歳が適齢期という根拠ですが

・定年して仕事がひと段落していたり、子どもが独立したりして気持ちや時間に余裕がでる
・健康寿命である70代後半を過ぎると病気や介護の書類が増えるため60歳は整理すべき「紙モノ」が少ない
(参照『60歳からの「紙モノ」整理』)

上記は書籍の内容を一部抜粋させていただいております。
そのほかにも、おひとりさま・おふたりまはご自身が心身ともに元気なうちに正しく判断をするという意識も大切ですね。
書籍の中ではなぜ60歳が適齢期なのかということのほか、「紙モノ」整理に対する考え方や心構えが丁寧に記されておりますのでぜひ読んでみてくださいね。

箇条書きにしてみよう

皆さんは、整理整頓は得意ですか?苦手ですか?
筆者は後者で日々のレシートも各領収書も溜まりがちです(汗)
レシートに限らず本であったり、年賀状であったり、ご自宅にはそれぞれ思い入れのあるモノがたくさんあるかと思います。ひとつひとつに思い出もあり処分するにも気が引ける、そんなモノも多いことでしょう。モノが増えれば増えるほど処分の判断にも迷ってしまうものです。
それは決して悪いことではなく筆者にも経験があります。
すぐに処分するのではなく、まずは思いつくものを簡単に箇条書きにしてみるのはどうでしょうか?見える化することで次の行動にもつなげやすくなります。

箇条書き(例)

・レシート 1か月分
・公共料金や税金の領収書 R5~ 20枚くらい
・確定申告関連 控え 10年分
・本類 50冊くらい
・アルバム 大小あわせて30冊くらい
・説明書類 20部くらい
・大事そうな書類 クリアファイル2つ分くらい
・いただいた手紙類 小さめ段ボール1箱
・年賀状 8年分
・食器類 日常で使わないもの
・衣服類 1年着ていないもの

上記の箇条書きは筆者の自宅で整理ができそうなものを一部書き出してみました。
ほかにもあるとは思いますがこれだけ見ても思いのほかモノがあること、そしてまず整理を始められそうなモノの多くは「紙モノ」が多いこともわかります。
年代によっても多少保管されている紙モノの種類や量は異なるとは思いますがざっと思いつくだけでも意外とボリュームがありますね。

3つに分けよう

先ほど箇条書きにしていただいた「紙モノ」をさっそくわけてみましょう!
まずは簡単に【①必要なもの②処分できるもの③保留にしたいもの】の3つに分けていきます。不要な箱等があればそれぞれBOXを用意していただくのもわかりやすいですね。
おそらく①③あたりが多くなるかなと思いますが、まずはそれでいいと筆者は考えております。今まさに整理をしようと考えていることこそが第一歩だと思うからです。
できるところから無理なく進めていきましょう。

一時保管にしておき、1年たてば捨てても大丈夫ということです。(中略)3秒以上、つまり少しでも悩んだら「一時保管」にすることを推奨しています。

引用:60歳からの「紙モノ」整理

一時保管はこの記事でいう「③保留にしたいもの」にあてはまりますね。
ここまででひとまず現状整理すべき「紙モノ」の情報整理と不要なものの選定はできたのではないでしょうか。
もちろんここまででいったん終了でもOK。

今回はいるものといらないもの、悩むものを簡単にわけましたが、仕分けについてもっと詳細に整理するための方法が『60歳からの「紙モノ」整理』の中で丁寧に紹介されています。
書籍の中では「健康モノ」「お金モノ」「書類モノ」の3大カテゴリに分けて整理されています。今回あまり整理できなかった…という方はきっと参考になると思うのでぜひ読んでみてくださいね。

「紙モノ」整理をすすめるために

「好きこそものの上手なれ」という言葉があります。(中略)まずは「紙モノ」を好きになるときめることです。決めてしまえば習慣になっていきます。

引用:60歳からの「紙モノ」整理

数も多いうえに思い出がたくさんあったり、必要かもしれないと処分できなかったりと整理に手間取る「紙モノ」ですが書籍の中でも記載があるようにまずは「紙モノ」整理を好きになることで毎日さわることが苦ではなくなり、むしろ片づいてクリアになっていく状況に心地よさも覚えるのではないかなと筆者も考えます。

筆者は決して片づけや整理整頓が得意ではないですが片づいたときのすっきり感はとても心地よく、前向きな気持ちになれました。
ほんの少しずつでも動こうとする気持ちを大切にご自身のペースで終活もたのしんでいただけたらいいなと願っております。

今回参考にした書籍

出版:青春出版社
https://www.seishun.co.jp/

著者:実家片づけ整理協会代表理事 渡部亜矢様
1965年神奈川県生まれ。2012年より片づけ講師として活動を開始、2016年一般社団法人実家片づけ整理協会の代表理事に就任し、「実家片づけアドバイザー®」育成講座や出張片づけサービスを開始

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